web担当土谷です。
今回は静岡県清水区で食品製造業を営まれるマルス食品様で非常照明設備の新設工事をご依頼頂きました。
とても高い防災意識で、昨年は弊社スタッフにて防災訓練(消火訓練・AED訓練)も実施させて頂きました。

避難訓練を通じて「停電時の避難経路確保に不安がある」とのご相談を頂きました。
窓が少なく、自然の光が入ることがないため、日中でも停電すると周囲ほとんど真っ暗という状態でした。
停電時に取り外すことで点灯する非常用持ち出しライト等も検討に上がっておりましたが

「広く製造設備も多く入り組んだ構造、停電時に誰でも安全に自動的な照度確保ができる」という観点から、停電時(電源喪失時)バッテリー式で自動で点灯するLED非常灯を各所に設置する方法でご提案させて頂きました。

非常照明は消防法として設置される設備ではなく、本来は店舗やホテル等不特定多数の方が出入りする建物等で建築基準法によって設置される設備ですが
このような工場での停電時の災害防止、迅速かつ確実な避難にとって極めて有効な手段であり、従業員の安全確保の為、今回自主設置という形でご決断されました。
工事後、通常の電灯を消し、設置した非常灯を点灯してみると、その差は歴然でした。
ホテル等の建築基準法の基準では、より細かな区画ごとに大量の設置が必要になりますが、今回は自主設置のため、コストとのバランスを踏まえ設置箇所を決めて頂きました。
結果として「まったく明かりがないことと、1つでも明かりがあることの安心感は0と1という数字の差以上のもの」であると実感しました。
また、今回は冷蔵庫部分も避難経路になっているということで、低温環境下に適した非常照明に関しましても、弊社としては初の導入でしたが取付をいたしました。
近年、清水区では立て続いて大雨や台風被害が出ており、また全国的にも停電のリスクは高まっています。
弊社は消防用設備の保守、施工がメインではありますが、火災よりも高い頻度で発生する停電時、避難経路が確保できないことでの二次災害を防ぐという意味では、非常照明は極めて有効な設備ですので、工場や倉庫、事務所等で停電時に明かりがなくなる事業所様では、ぜひご検討頂きたいと思います。
防災、という大きな目的に対する手段の一つとして、今後もご提案をさせて頂きたいと思います。
マルス食品様 ありがとうございました。
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